福島現代美術ビエンナーレ
福島現代美術ビエンナーレに言ってきた。
前回はいわきアートトリエンナーレと被ったので見送った。
今回が初めて、と言うわけだ。
このビエンナーレ、(今回からだが)メイン会場が福島空港なのだ。
空港施設内で行われると言うのは珍しい。
主なサブ会場は、向かいにある空港公園。
どちらの会場も、人の集まる所なので、日頃アートを意識しない人たちにも届きやすかったんじゃ無いだろうか。
特に空港は早めにきて時間潰すのに苦労しがちだから尚更だ。
ただ、元々ここでやろうと決めていたわけではないので(実行委員の方にお話伺いました)、空港と言う環境を生かした展示と言うのは見られなかった。
ちなみに、福島空港ではウルトラマンの常設展示が行われている。
須賀川が円谷英二の出生地とかそんな縁があるらしい。
さて、作品だが、
ヤノベケンジのサンチャイルドが一番の目玉だろう。
他にもヤノベ作品は複数あって、
ゴモラの隣でスペシウム光線のポーズをしているのがいたりもする。
国府理の「空の庭」
円盤の上の砂に種が巻かれている。
僕は開始四日めに行ったのだが、もう芽吹いていた。
この手の時間経過で姿が変わるタイプの作品は、何度か足を運ぶフックとして一つ二つはあって欲しいところだ。
端聡の「過去は今によって変わり、未来は今によって」。
金属製の桶に湛えられた白い液体に青空が映し出され、メッセージも浮かび上がる。
などの他に、
NYの大学の生徒が作った作品とメッセージを福島大学の生徒が受け、アンサーとなる作品を制作したものを並べて展示してあったりもした。
続いて向かいの空港公園内の作品について触れる前に気になった点を一つ。
「ああ、予算が少なかったんかな?」と思わせるような、チープだったり、手のかかっていない作品がちらほら見られた。
それが原因ではないのだろうが、まだ一週間と経っていないのに、壊れている作品があったのも気になった。

宮田彰史の「虚飾と幻影」
休憩所にボーリングの玉っぽい形をした立体作品が多数。
20個くらいかな?蓄光塗料が塗られているようなので日の入り後に見てみたい。

廣川豪の「a sky filled with hope」
木から木へと張られた紐にアクリルミラーが何枚も吊るされ風に揺れている。ミラーの片面は空色に塗られている。全ての鏡にと言うわけではないが、鏡面部分にメッセージ(願い事)が書き込まれている。お金持ちになりたい、的な割と生臭いメッセージが多くて少し鼻白む。

母袋俊也の「絵画のための垂直箱窓」
園内の遊歩道上に設置された縦長の木箱。
のぞき穴がある。出口は四角くなっている。
借景のごとく、後ろにある風景を切り取る。
うっかり作品と気付かず見過ごすところだった。
等等。
公園内に作品が点在しているのと、公園自体が起伏に富んでいるところは、六甲山で毎年やっている「六甲meetsアート」と似ていると思った。
「橋本典久の世界 虫めがね∞地球儀」展
竹中工務店東京本社内にあるギャラリーA4に行ってきた。
以前、大巻伸嗣の個展を見に来たことがある。懐かしい。
前は時間が中途半端で社員の姿も少なかったが朝10時ともなると社会人でいっぱい。そんな状況にやや気後れしてしまう半ズボンにサンダルの残念な男ですが何か?
東京都現代美術館に行く前に軽く見てくか!
と言うつもりで入ったのだが、一時間以上いてしまった。充実してました!
まず、虫好きは行ったら良い。満足するから。
虫嫌いは見なかったことにしてくれてOK。
メインの作品は、虫を高解像度で取り込んだデータをでっかくプリントして展示してある。
解像度が高いものだから細部までよく見える。
虫カッコいい!!
プリントしきれないデータについては、「ZooMuSee」と言うソフトがインストールされたMacが置いてあり、そこで自由に拡大縮小して堪能できるのだ。
収録されている虫は50以上あるかな?
これだけで一時間は余裕ですよね。
ジャコウアゲハの幼虫のかっこいいことといったら!
他にも、360°の全景を一枚の写真に収めた円形の写真や、パノラマ写真を球体の表面に展開したみたいなパノラマボールと言う作品など、虫以外も力作ぞろい。
8月11日までと、残された会期は少ないが、要チェックですよ!
TABのページはこちら。
http://www.tokyoartbeat.com/event/2011/C143
日常の中の冨井大裕感
近所にアパートが建った。
建設中、配線用のチューブがむき出しになっていた
この、カラフルなチューブが並んでいる様。
心が弾む。
東京都現代美術館での
世界の深さのはかり方
展で記憶に新しい冨井大裕が
(勝手に)身近になった気がする。
練馬区立美術館:PLATFORM 2011
http://www.city.nerima.tokyo.jp/manabu/bunka/museum/tenrankai/platform2011.html
幅広い視野で現代美術の動向の一端を紹介する、と言う趣旨の企画展。
今回で二回目だそうです。
佐倉市美術館でやっているカオスモス展に近いものがありますね。
地方の(いや、23区内ですが)美術館でやってるってのも共通点。
練馬には縁が無くて、練馬駅があるというのもこれで知りました。
浜田涼
小林耕平
鮫島大輔
の三人の作品が見られます。
鮫島は球体に描いた絵画作品が特徴的。
平面作品も含めて、どの作品を見ても人の姿がほとんど見られない。
だからと言って人の気配がないかと言うとそうでもない。
シャッタースピードを落とした写真みたいな印象とでも言いますか。
浜田は写真作品。
写真の上からアクリルを貼ってあり、細部が明確には見えない。
通常は写真を見ることで、他人の記憶だったり経験だったりを追体験したような気になるはずなのに、それができなくてもどかしい。写真を見ているんじゃなくて、奥底に埋もれてしまってうまく思い出せない自分の記憶と向き合ってるみたいな気がしてくる。
「大切な人の写真を持っていますか?その写真の表情意外に、その人の顔を思い出せますか?」と言う作品があるが、つくづく自分は人の顔を覚えてないな、と言う事実を突き付けられる。過去の恋人の顔の特徴を告げて警察の似顔絵かきに再現してもらうと言う作品がTWS本郷にあったが、これなんかやったら全然説明できない事間違いなしだ。
小林は主に映像作品。
わかるようなわからないような、そんな手触りの動画が続く。
「目の前にあるものが、何かのきっかけで何一つ理解できなくなる状態になることがある。そのことは作品を作る上でとても重要な手がかりである。」
と言うのは作家の言葉だが、ゲシュタルト崩壊的な状態に陥ることで、型にハマった見方から脱却できるという事ならば頷ける。
六本木クロッシング2007にも参加してたそうだけど思い出せないなあ。
「運送としょうゆとかぐや姫と先生とライオンと吉田君」
は伝染るんです等の不条理作品が好きな人はたまらないと思う。
「この場にあるものを3つ選びそれを一つの単位とし活用する」
と言った感じで、文章の一部を見れば意味がわかるが全体としてはどうしようもない感じの指示文と色々な物が置かれたインスタレーション作品。
とくに似てるというわけではないんだけど、PC-98時代のフリーソフト(いや、有料だったかしら?)「やさしくしてね(By ほんわかソフト)」を連想した。
なかなか良かったですよ!
東京都現代美術館:MOTアニュアル2011「世界の深さのはかり方」
毎年恒例、東京都現代美術館のアニュアル展に行ってまいりました。
会期は2/26〜5/8。
http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/123
展示されている作家は
池内晶子
椛田ちひろ
木藤純子
関根直子
冨井大裕
八木良太
の六人。
もっとも印象的だったのは
◎木藤純子
作品は
「sound of silence」
「snow child」
「skypot 2011」
「skypot 彼は誰/誰そ彼」
の四点と少ないが、完成度高し。
Skypotは見てるだけで幸せになるよね。
コミュニケーションの生まれる作品。
Sound of silenceも雪山の中の様な静寂さを感じる作品。じっくり味わいたい。
チラシのメイン写真にもなっている作品は
◎冨井大介
日常的な、ありふれた品々を組み合わせ、並べるだけで作品にしている。
先日のレントゲンヴェルケに展示されていた作品は「正直アートと呼んで良いものか?」と悩むようなものばかりで面食らったが、ここはそうではなかった。
やはり、ある程度以上に労力がかかっていると説得力が違う。
「Pencil Table」
「gold finger」
は気に入った。
gold fingerは画鋲を使った作品で、2×4mくらいの面積に画鋲が一面に刺されていて、それぞれ微妙に刺し込まれた角度が違うので何かが描かれているように見える。高校時代、安全ピンで十字架とか作って「かっこいい!」と悦に入っていたのを思い出した。
◎関根直子。
鉛筆画。シンプルに線を重ねてゆく作品が多い。
人間に近くできない何かの痕跡をキャンパス上に書き表してるみたい。
「note」
「黒いマルの広がり」
が良かった。
◎池内晶子
「Knotted Thread -white-2010」
ホワイトキューブの展示空間に見えるか見えないか?と言うくらいの細い紐が張り巡らされ、クモの巣状になっている。何という繊細な作品!この労力、たまりません。
横から見ると、紐と紐との結節点からは紐が垂れていて、ゆらゆらとなびいている。
根っこを地下から見ているようでもあるし、海面にコロニーを作った群生生物のようでもある。
紐一つでよくもここまで世界を広げたものだ。と、感心。
◎椛田ちひろ
油性ボールペンを使った描き込み系の作品。
◎八木良太
かなり現代美術らしい手触りの作品。
「Finger Print」
レコードプレイヤーで指紋をなぞり、その人固有の音(とはいってもボツボツ言うノイズだけど)を再生する動画作品。泉太郎と同じ匂い。
「sound sphere」
カセットテープの磁性体を引っ張り出し張りぼての球体の表面をぐるぐる覆いつくした球体テープと、カセットデッキのヘッドが三点セットになった受け部分で構成。球体テープを乗っけると回転するようになっている。実際に音声が再生されることはないが、こすれる音はする。三次元テープ。新しい。ある惑星の物語が詰まった球体と、それを再生する装置の様でもある。
受けと球は複数あり、備え付けの手袋を着用すれば自由に入れ替えできる。
と、こんな感じ。
割と満足。
余談だが、同時開催の
「田窪恭治展」
はまるでピンと来ずに15分で出てきてしまった。
hanatoco
水戸にある花屋さん兼雑貨屋さん兼カフェ、と言った具合に欲張りなお店「hanatoco」に行ってきました。
県立歴史館の近くにありますが、目立つ看板などは無いので見逃さないように注意!
僕は隣のアパートの看板に気を取られて見落としました。
昭和40年代感のある建物を改装していて、中も落ち着きます。もともと何か商売をしていたところっぽい雰囲気です。
カフェ部分は天井が高くて広々とした印象。二階を抜いたのかな?
上の方にもさりげなく装飾がなされていてセンス良し。
他にもちょっとした所にこだわりや工夫が見られます。
例えばトイレの前の、洗面台のある部屋の足元にはネズミを模した紙細工が顔を出していたりします。
他には、機能的には死んでいる階段を商品展示に使ったりとか。
カフェのメニューは飲み物中心。それに甘味が少々。いわゆるお食事は出来ないみたいですね。
甘味はある程度入れ替わりがあるようです。
僕はほっこりプリンを注文しましたが、手作りのまろやかさが出色の出来でした。それこそバケツいっぱい食べられそう。オススメです。
花屋部分も手堅く、センス良くまとまっていました。
ストッカーが無いので、生花の鮮度はある程度保証されてるんじゃないかな。
特に印象に残る品揃えでと言うわけではありませんでした。
並んだアレンジを見る限りは派手なものよりは、草花感のある繊細なアレンジが得意なんじゃないか?と思いました。
雑貨はあまりよく見ませんでしたが、
カエル柄のトートバックとかあったから良いと思うよ!
駐車場も店舗の脇と、向かい側に確保されているので車でも安心です。
花屋でもあるので、カフェ部の店内に生花が多いのも良いです。
オススメです!
デザインフェスタギャラリー原宿:HEART for Japan
原宿にあるデザインフェスタギャラリーで今日明日開催のチャリティ企画イベントをご紹介します。
詳細はこの辺を見ていただければ、と思います。
http://ameblo.jp/dwarfdwarf/entry-10859992696.html
http://www.cj3.jp/event/views/46434
僕は昨日、準備してるところにお邪魔しました。
いわきアートトリエンナーレで知り合った作家さんが関わっているので「ちょっと挨拶でも」と言うくらいのつもりで言ったんですが、久々にあった(&初顔合わせの)いわきの面々が魅力的で、予定の何倍もの時間いてしまいました。 どれほど作業の邪魔をしたことか(汗
作品を買う買わない、チャリティに参加するしないは置いておいて、興味をもったら足をのばしてみたら良いですよ。CuteだったりPrettyだったりPassionateないわきガールズや21世紀型ロン毛を身にまとったナイスガイに会ってこよう!
で、買ってきたのが以下のようなものたち。
陶芸。器。いつもはあまり興味のないジャンルなんですが、気が付いたら財布の紐が緩みまくりでした。かわいーーー。煮物入れたりドレッシング入れたりしてやります。


蛙絵はいつもの事。
左下のウミウシめいた物は前出の陶芸の方の作品です。多芸!















